日本百名山で格安SIMの速度比較 どれがベスト?【石鎚山編】

  • 公開日:2017/10/06
  • 更新日:2018/08/04

日本百名山の1つ石鎚山で格安SIM速度比較を行ってみました。最近は登山を行う人も多くなってきていますが、登山での事故もよく耳にします。そんな時、命を救ってくれるのはあなたのスマホかもしれません。

格安SIMを選ぶ際あなたにぴったり合うサービスを提供しているものを選ぶことはもちろんですが、レジャー等を頻繁に行う方は、通信エリアや、現地での通信速度などにも気を配るようにしましょう。今回の石鎚山での速度比較データは1つの参考になると思います。

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石鎚山は日本百名山

今回登った山「石鎚山」は日本百名山の一つ。標高は1,982mで西日本で一番高い山です。

初心者にも登りやすい山としてよく紹介されている四国の中央に位置する山で大阪や九州からも登山に来る人が絶えません。頂上には断崖絶壁の天狗岳がありその頂上へ登る人も多くいます。

登山ルートは石鎚山麓にある成就神社から登る成就ルート、石鎚スカイライン終点から登る土小屋ルート、渓谷方面から登る面河渓ルートがあります。他のルートもあるようですが険しい登山道です。

石鎚山は多くの人が登る観光地でもあるため、ドコモ、au、ソフトバンクの電波でしっかりとカバーされています。なので登山道付近で圏外になるということはありません。ですが、万一のためを考えると滑落など遭難した場合に事故現場でもしっかり電波の通る契約が必要です。初心者に優しい山とはいえ、過去に数件の死亡事故が発生しています。そのため、どの格安SIMが石鎚山に向いているのか調べるべく登山をしました。

登山道は土小屋ルート

今回登ったルートは土小屋ルートです。成就ルートが一番メジャーなルートで次に人気なのが土小屋ルートです。土小屋ルートは一番勾配が少ないルートで尾根伝いに歩くので見晴らしも良いルートです。一番初心者向きのルートという話なのでこのルートから登ってみました。

ただし、筆者の自宅から土小屋ルート登山口までに通行規制があり通行禁止の時間に引っかかると30分は動けない場所もありました。

通行規制で足止めされる山の中、筆者の持っているスマートキングSIMロック解除版au iPhone 5s mineo Dプランは見事に圏外でした。しかし、もう一つ持っていたスマートキングSIMロック解除版ソフトバンクiPhone 6 UQモバイルはアンテナ表示は0に近いものの、ギリギリLTE通信ができる状態でした。

ナビ用に使っているiPadのBIGLOBEモバイルはギリギリ電波があったので、ドコモ、auのカバーエリアの違いというよりも機種による受信電波の違いが原因です。やはりiPhone 5sはもう時代遅れなのかもしれません。

ドコモ、au、ソフトバンクが電波エリアを整備していると言っても、それは新しい電波を使ってのことです。LTEの電波といってもその中で種類は分かれているので機種によって受け取れる電波に違いがあります。

つまり新しいiPhoneでなければ使えない電波があるので、その電波を受け取れるかどうかによっても通信速度に差が発生するということになります。

登山をする場合もできるだけ新しい電波が使える新しいiPhoneを利用した方が緊急時にも対応できる可能性が高いので安心できると思います。

UQモバイルはエリアは狭いがさすがKDDI系列

登山口近くまでくるとお店が一つあり、また神社も一つ建っています。そこでiPhone 6のUQモバイルを見てみましたが、やはりアンテナは立っていません。4G LTEではあるのですが、これ以上エリア外になるとネットはできなくなります。それはUQモバイルがauの3G回線をデータ通信用には使えないためです。

ここが大きなデメリットで、ドコモやソフトバンクの回線を利用した格安SIMは3Gも4G LTEもデータ通信用に使えるので、「電波エリア=インターネットができるエリア」なのですが、UQモバイルやmineo Aプランの場合は「電波エリア=インターネットができるエリア」ではなく、「3G電波エリア=電話だけができるエリア」、「4G電波エリア=電話、インターネットができるエリア」ということになります。

なのでiPhoneで「YAMAP」、「ヤマレコ」などのアプリを使う時はインターネットができる電波を使える格安SIMを選ばなくてはいけません。ただ、これらアプリは電波が無くなるということも想定しているので少しだけ電波エリアから外れる程度なら全く使えないというようなことにはなりません。

剣山登山でもあったことですが、ソフトバンクの電波は剣山ではまったく使えず、データ通信も電話もできないため、外部とのコミュニケーションや連絡が取れません。完全に使えない場合は何かのトラブルに遭遇すると命の危険にまで及びます。しっかり登山をカバーしてくれる電波というものは大事です。

さて、ほとんどアンテナ表示のないUQモバイルですが、試しに速度を測ってみました。

UQモバイル午前の速度の画像

すると、20Mbps超えです。電波が届きにくいと普通であれば速度も遅いはずなのですが、応答速度も速く通信速度も速いというビックリな結果に。やはりKDDI子会社というのは伊達ではないようですね。

あまり道は険しくない

さていよいよ登山開始です。

石鎚山土小屋ルート登山口の画像

石鎚山は多くのひとも登っている山ですので険しい道ではないと言われています。その通り前半は結構楽な道でした。しかし、中盤からは勾配が大きくなり、なかなか体力を削ぐようになります。

土小屋ルート勾配の画像

しかし、見晴らしは結構なものです。

土小屋ルート見晴らしの画像

途中では天狗岳を崖側から望めるポイントがあります。

土小屋ルート天狗岳の画像

良く見ると人がいるのがわかります。

天狗岳の画像

石鎚山は山岳信仰の山であり、霊峰として崇められています。そのため修験道としても有名で、登山道には鎖による崖登りもあります。普通に登山する人用に崖登りを必要としない道も用意されていますが、その登山道は道のない所に道をつけています。

石鎚山には3つの崖登りをする「鎖場」があります。土小屋ルートの場合は2の鎖場辺りから成就ルートと合流しますが、本来はこの後3つ目の鎖場を攻略し頂上に登るようになっていたのでしょう。

3つ目の鎖場の迂回路は完全に崖に木の階段、金属の階段を掛けた登山道になっていて、足元から崖下が見えます。筆者は超がつく高所恐怖症のため、写真を撮ることもできず登りました。また、ずっと階段なのでマイペースな歩幅というわけにはいかないので結構足にきます。

登りはまだ滑って転ぶということは少ないのですが、下りの時はとても恐ろしい思いをします。紅葉したらまた登ろうと思っていましたがさすがに躊躇っています。

石鎚山頂上到着

登山口から2時間30分ほどで頂上に登りきりました。コースタイムとしては平均的な速度です。

石鎚山頂上の画像

頂上は狭く、多くのひとでごった返してしました。

石鎚山頂上には神社があります。石鎚神社奥宮頂上社です。3体の御神体があり、時期によっては直接御神体に触れ、御神徳を受けることもできるそうです。

石鎚山奥宮の画像

また、石鎚山といえばやはり天狗岳。切り立った崖の上が一番標高が高く、そこまで登る人が多くいます。筆者はもちろん高所恐怖所なのでそんなところには行きません。

山頂からの天狗岳の画像

あんな危ない所なのにみんな登っています。

天狗岳に登る人の画像

この日はえひめ国体の開会式があり、天皇陛下のご臨席、間寛平さんや真鍋かをりさんをゲストに迎え盛大であったと聞いています。石鎚山山頂からはちょうど開会式の航空ショー、ブルーインパルスの飛行が見えました。煙しか分からないくらい遠かったのですが、周りの人もブルーインパルスの飛行を見守っていました。

ブルーインパルスの画像

ズームしてみるとなんとなく機体が見えます。

ブルーインパルスの拡大した画像

石鎚山頂上で格安SIMの速度を計測して比較

さて、お昼ご飯にミートパスタを作り食べ、いよいよ石鎚山頂での格安SIM、通信速度比較を実施します。

ミートパスタの画像

今回は手元にある10種類の格安SIMで計測をしました。

石鎚山で格安SIM10社の速度比較

以前剣山に登った時、mineoの速度を計測しましたが、速度が振るいませんでした。石鎚山は街が近いせいか全体的に良好な結果になりました。

LINEモバイル

LINEモバイルは最近少し速度が鈍化している傾向がありますが、それでも十分使える速度です。

LIENモバイル速度の画像

楽天モバイル

楽天モバイルは勢いのあるスピードです。必要十分な速度が計測できました。

楽天モバイルの速度の画像

DMMモバイル

DMMモバイルも十分な速度と言えます。

DMMモバイルの速度の画像

UQモバイル

UQモバイルで速度が遅いという文句を聞くことはまずありません。石鎚山でもしっかりとした速度で快適です。

UQモバイル速度の画像

0SIM

最近少し速度が改善されてきた0SIM。以前は1Mbps出ることはなかったのですが、何か設備増強でもあったのでしょうか?もしかしたらnuroモバイルの設備改善によって一緒に速度が改善されたのかもしれません。

0SIMの速度の画像

BIGLOBEモバイル

BIGLOBEモバイルは十分な速度なのですが、エンタメフリーオプションを考えると後もう一歩欲しいところです。

BIGLOBEモバイルの速度の画像

DTI SIM

DTI SIMはもともとあまり速くないと評判でしたのでこんなものなのでしょう。

DTI SIMの速度の画像

U-mobile S

U-mobile Sはソフトバンク回線ですが、石鎚山はソフトバンクのエリアもカバーされているので十分使えます。

U-mobile Sの速度の画像

b-mobile S

b-mobile S 開幕SIMの速度です。こちらも十分な速度で使えています。

b-mobile Sの速度の画像

mineo Dプラン

石鎚山でのmineo Dプランは好調な速度です。

mineo Dプランの速度の画像

ドコモ、au、ソフトバンクの山登りカバーエリアは?

ドコモ、au、ソフトバンクは全国をカバーしているとはいえ、人の少ない山の方は電波があまりありません。

登山に特化してエリアを公開しているのはソフトバンクだけです。しかし、ソフトバンクがカバーしている登山道は非常に少ないのが残念です。

ドコモやauでは全体マップでしかエリアの確認はできません。ですが、YAMAKEIによるとドコモ、auがカバーしている山は多いことがわかります。

事故も多い登山ですから、エリアの広さは命の危険を守ることにも繋がりますし、登山の楽しさをその場で誰かと共有することもできます。誰かに頂上の写真などを送る場合はLINEを使うこともあるでしょう。SNSにアップすることもあるでしょう。そんな時はインターネットの繋がりやすさも大事になります。ですから格安SIMもエリアが広く、写真を送ることができるタイプを選ぶ方が楽しみ方を増やすこともできます。

格安SIMを持って石鎚山に登ってみた まとめ

最近では登山ガールも増え、アウトドアを楽しむ人が多くなっています。格安SIMはたくさんあり、品質もそれぞれ秀でたものがありますが、どの格安SIMを選ぶかは重要です。普段の生活、休日の過ごし方にぴったり合う格安SIMでなくてはいけません。

目的のレジャーでしっかり使えること、自分の目的に沿った格安SIMであり、また目的が増えた時にも対応できる拡張性があること、自分の行動範囲でインターネットがしっかり使えること、通信容量の無駄を省くことができることが大切です。

通信速度、通信環境、通信容量の節約、この3つを兼ね揃えた格安SIMを選んで楽しいライフスタイルを作りましょう。

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