格安SIMの値段や機能の基準がわかる!

  • 公開日:2017/11/22
  • 更新日:2018/08/04

格安SIM値段や機能は様々になりつつありますが、それでもだいたいの基準というのがあります。値段や通信速度、テザリング、かけ放題、そして格安SIM独自に生まれてきたサービスのカウントフリー等、その基準よりもいい格安SIMをチョイスしていくのが、選び方の第一歩になります。まずは格安SIMの基準を知りましょう。

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格安SIMの値段や機能の選択基準がわからない!?

格安SIMの値段や使えて当たり前の機能の基準というのはどのようになっているのか、数多い格安SIMの平均的なところから探ってみましょう。

格安SIMの値段はいくらが基準?

まずは格安SIMの値段の基準です。だいたい格安SIMを選ぶとき、一番に月額料金を気にしますね。数種類の格安SIMを見ているとだんだん気づいてくると思いますが、格安SIMの基準となる月額料金は、データ通信SIM 3GBで900円。音声通話が使えるSIM 3GBなら1,600円ぐらいです。音声通話はだいたい700円くらいですからデータ通信と合わせて1,600円という考え方です。

  • データ通信SIM 3GB:900円
  • 音声通話が使えるSIM 3GB:1,600円

格安SIMによっては少々の値段の差はありますが、100円から200円の差です。200円くらいまでなら目くじらを立てて高いと言う必要はなく、その格安SIMの特長を支えている料金と思ってもいいでしょう。

ただ、1,000円近く値段が離れている場合、大きな特長やメリットがあってその値段なら納得できるのですが、特に他の格安SIMと大きな大差がない場合は、基準値の値段よりも高い値段設定と言えます。

あまりメジャーではない格安SIMに多く見られるのがこの傾向です。地元密着型のような感じの格安SIMの場合、ドコモ、au、ソフトバンクよりは安くなっていても格安SIMの標準的な値段よりは随分高くなっています。特に大きいメリットもない場合はすぐにメジャーなLINEモバイル、みおふぉん(IIJmio)、楽天モバイル等に乗り換えをするべきでしょう。

事務手数料の値段はいくらが基準?

格安SIMを契約する場合には必ず事務手数料がかかります。事務手数料はだいたい3,000円+消費税で考えましょう。また、最近ではSIMカードの発行自体に手数料を取る場合が増えてきました。SIMカード発行手数料はだいたい300円程度が標準的な値段です。

  • 事務手数料:3,000円
  • SIMカード発行手数料:300円

稀に事務手数料5,000円とか、10,000円近くの請求をする格安SIMがあります。これはかなり高い値段です。契約前にしっかり事務手数料の値段について調べておきましょう。3,000円以上の事務手数料が必要な格安SIMはやめておく方が良いです。

違約金の値段はいくらが基準?

格安SIMではドコモ、au、ソフトバンクと同じように利用期間を設定し利用期間が規定より少ない場合は違約金を請求するようになっています。

だいたいの格安SIMの場合は最低利用期間が12ヶ月、そして違約金は9,500円くらいです。ただ、プランによっては3年契約のタイプもありますし、auの子会社UQ mobileやソフトバンクのサブブランドのワイモバイルの場合は2年契約になっています。

  • 最低利用期間:12ヶ月
  • 違約金:9,500円

有名な格安SIMで契約期間が長く、違約金も高いプランがあるのは、楽天モバイル、ワイモバイル、UQ mobileですね。これ以外の格安SIMで契約期間が長く、違約金が1万円よりも高い場合は契約を考え直した方が良いでしょう。

格安SIMの機能ってこれが当たり前?

格安SIMは値段の基準的なところとは別に機能的な基準もあります。

テザリングはできる?できないのが当たり前?

格安SIMはインターネット共有(テザリング)という機能が使える場合と使えない場合があります。これは使う回線により変化します。

ドコモの回線を使っている格安SIMの場合はiPhoneでのインターネット共有(テザリング)機能を使うことができるようになっています。

auの通信回線を使った格安SIMの場合、iPhoneで利用するとインターネット共有(テザリング)機能を使うことができません。ただし、UQ mobileのみインターネット共有(テザリング)機能を使えるようになります。

ソフトバンクの通信回線を使った格安SIMでは今の所インターネット共有(テザリング)機能は一切利用できなくなっています。

つまり、インターネット共有(テザリング)機能を使う場合はドコモ回線の格安SIMを選んだ方が無難であるということになります。

メールは使えないのが当たり前?

格安SIMの場合、キャリアEメールが使えません。これは格安SIMを紹介しているブログ等でも言われてきたことです。

格安SIMの場合、Eメールアドレスを貰うことや自分で無料のメールアドレスを手に入れ使うことはできます。ただ、ドコモ、au、ソフトバンクのキャリアEメールアドレスは少しカテゴリが違うEメールになっているため、ドコモ、au、ソフトバンクへメールが届かないことが多くあります。これは、メールの受信設定でコントロールできるのですが、設定が難しく感じられるため、また、スマートフォンを持つ多くの人がGメールやAppleメール、LINEやFacebookを使うようになったため、どうしても確実に連絡を取りたい場合はSMSを使うように勧めたため、重要性を感じなくなり放置されています。

今後も格安SIMでドコモ、au、ソフトバンクと同じカテゴリの中で使えるキャリアEメールを持つようなサービスは登場しないと思います。

現在、ドコモ、au、ソフトバンクと同じようにキャリアEメールが使えるのはUQ mobile、ワイモバイルだけです。

通信速度が遅いのは当たり前?

格安SIMの通信速度が遅いという話が多くあります。これはアタリでもあり、ハズレでもあります。何に比べて通信速度が遅いと言っているのかが問題にもなりますが、多く場合はドコモ、au、ソフトバンクの通信速度と比較してでしょう。

ドコモ、au、ソフトバンクの通信速度はだいたい20Mbpsくらいです。これは遅いときの速度ですが、速いときは100Mbpsを超えることもあります。

通信速度は常に一定ではありません。時間、場所、利用者数、利用者の利用コンテンツによって通信速度は変化します。多くの人が同じ場所で動画を見ている場合なら通信速度は大きく低下するでしょう。

格安SIMの場合、通信速度の変化がドコモ、au、ソフトバンクに比べ顕著に現れます。格安SIMでも速いときの通信速度は80Mbps〜100Mbpsになることもあります。しかし、遅い時間は1Mbps程度に落ち込むこともあります。

ドコモ、au、ソフトバンクの頑強な通信設備とは違い、コストパフォーマンスを重視した通信設備を使うため、こういった通信速度の低下が見られます。

つまり、格安SIMの場合は1Mbps程度の時間帯があるという認識でいるのが正解です。ただ、1Mbpsは基本的なインターネット通信において十分な速度です。昨今では動画サービスが増えているので遅いと思うことが増えているのですが元来インターネットの通信速度は数Mbpsあれば十分なのです。そのため、格安SIMの通信速度が遅いと感じるようであれば逆に自分が使いたいと思っているサービス、コンテンツが実はモバイル回線用のサービスではないのではないかと疑った方がいいでしょう。

カウントフリーってあるのがあたりまえ?

格安SIMに最近増えているカウントフリーサービスをご存知ですか?

特定のコンテンツ、サービスに対してだけ通信を無制限に解放するサービスをカウントフリーサービスといっています。通信量をカウントしないことから、カウントフリーと名付けられたようですね。

カウントフリーサービスを導入する格安SIMは少しづつ増えてきています。通信速度の面ではどうしてもドコモ、au、ソフトバンクに負けるため、通信量の面では負けないサービスを作ろうとした結果生まれたのがカウントフリーで、代表的なのがLINEモバイル、BIGLOBEモバイル、DMMモバイル、Freetel、LinksMateです。

それぞれ独自にカウントフリー対象のコンテンツがあるのですが、これからはどんどんカウントフリーを取り入れた格安SIMは増えるのではないかと思います。

なので今後格安SIMを選ぶ場合はカウントフリーを前提に選ぶのがおすすめです。

かけ放題はあって当然?

格安SIMはかけ放題の導入が増え、たった1年程度で多くの格安SIMで5分かけ放題、10分かけ放題が当たり前になりました。

電話を使うことが少ないと言われる現代ですが、それでも電話の需要がなくなることはないようです。少しの電話というものは必要になることがあり、それをも安くしてしまう方法を格安SIMが見つけ導入しました。

逆に今ではかけ放題オプションのない格安SIMの方が少ないかもしれません。今はできるだけ、5〜10分かけ放題がある格安SIMを選ぶことが重要になります。

まとめ:格安SIMの値段や機能の基準を知ろう

格安SIMを選ぶ値段、機能の基準について紹介をしました。

  • 値段:3GBデータ通信 900円、音声通話3GB 1,600円あたりが基準
  • 事務手数料:3,000円が基準
  • 違約金:9,500円あたりが基準
  • インターネット共有(テザリング):ドコモ回線格安SIMはできる、au回線ソフトバンク回線はできない(UQ mobileは特別できる)
  • メール:格安SIMではキャリアEメールが使えない(ワイモバイル、UQ mobileはできる)
  • 通信速度:1Mbps〜3Mbpsが基準(混雑時)
  • カウントフリー:カウントフリーサービスのある格安SIMが基準
  • かけ放題:10分かけ放題がある格安SIMが基準

まとめてみると以上のような形になります。この条件を全て兼ね備えた格安SIMというのはまだありません。どこか一つは基準から外れるのですが、この基準から5つも6つも外れてしまう格安SIMは選んではいけません。だいたい基準から外れても3つ程度までの格安SIMにしましょう。

基準を満たすおすすめの格安SIM

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