iPhoneをデュアルSIM化して格安SIMでもカケホーダイで超節約利用する

  • 公開日:2016/10/18
  • 更新日:2018/10/25

iPhoneをデュアルSIM化してドコモの完全カケホーダイと格安SIMカードをあわせて利用することで通話が長くて多い人でも超節約利用する方法があります。格安SIMカードでは1回当たりの通話時間が長く、通話回数も多い人にとってはあまり使えるサービスではありません。格安SIMカードには5分から10分程度のかけ放題サービスしかなく、現在キャリアが提供している様な完全なかけ放題がないため、どうしても通話時間が長い人や回数が多い人は格安SIMカードを利用することで月額の利用料金が逆に高くなってしまうのです。 この問題を約1,000円程度で解決してくれるのがiPhoneのデュアルSIM化です。iPhoneをデュアルSIM化することでドコモの完全カケホーダイと格安SIMカードによる低料金インターネット環境を共存させる夢のプランが完成します。

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iPhoneのデュアルSIM化

iPhoneをデュアルSIM化して格安SIMカードとドコモのカケホーダイSIMカードを利用することでiPhoneの月額使用料を超節約できます。

デュアルSIMとは

デュアルSIMって何?という人もいることでしょう。

デュアルSIMとは2枚のSIMカードを一つのiPhoneで利用する方法です。現状、iPhoneには1つのSIMカードしか装着できませんが、デュアルSIMにすることで2枚のSIMカードをiPhoneで使うことができます。2枚のSIMカードを使う時にSIMカードを入れ替える必要がなく利用できるため、格安SIMカードとドコモのSIMカード等をあわせて使えるようにできます。

iPhone デュアルSIM化のメリット

デュアルSIMにすると何が良いのでしょうか?

iPhoneをデュアルSIM化すると完全な電話かけ放題と格安SIMカードによる格安インターネットで月額料金を節約することができます。

特に無制限にインターネットができるU-mobile PREMIUMの格安SIMカードとドコモのかけ放題の組み合わせや、1GB程度のデータ通信容量が契約できるDMM mobileとドコモのかけ放題を組み合わせる使い方がメジャーで、電話をたくさん使いながら、データ通信容量を好みに合わせて選びながらデータ通信費を安く抑えることができます。

格安SIMカードのメリットは、料金の安さと用途に合わせたプランの自由度です。デメリットは長時間大量通話に対する対応の弱さでした。格安SIMカードのデメリットをiPhoneのデュアルSIM化でカバーできるようになります。

iPhone デュアルSIM化のデメリット

今の所デュアルSIMにすることでデメリットが発生することはありません。ただし、iPhoneの場合はSMSが2つ用意されるため、電話用のSMS、インターネット用のSMSが他の人には分かりにくくなります。詳しくは後ほど説明します。

iPhoneをアダプターでデュアルSIM化する

iPhoneをデュアルSIM化するには、デュアルSIMアダプターを使う方法があります。iPhoneのデュアルSIMアダプターはAmazonでも販売されています。

1,000円程度で手にはいるデュアルSIMアダプターでiPhone4〜iPhone7まで対応します。利用する場合はドコモのiPhoneかSIMフリーのiPhoneが必要です。対応するSIMカードはドコモのSIMカードとドコモ回線の格安SIMカードに限ります。

SIMカードはSIM1にnanoSIM、SIM2に標準サイズのSIMカードをセットします。 SIMカードのサイズが2枚ともnanoSIMサイズだった場合、SIMカード変換アダプタを使って標準サイズのSIMカードサイズに変換して利用してもOKです。

デュアルSIMキットの画像

SIMカード変換アダプタ

iPhoneにセットする場合は下記のようにSIMカードを巻き込む形でセットします。配線がペラペラで挟んでしまうと断線してしまいそうですが、意外と耐えます。iPhone 5sの場合は専用のSIMスロットがついており、ケーブルが通る隙間がありますが、iPhone 5cやiPhone 6等には専用SIMスロットは付属していませんので、折り目をつけて利用します。

専用SIMスロットの下からケーブルを通して指定のくぼみにセットします。

デュアルSIMキットの画像

SIMカードを重ねてセットしたらケーブルを裏側に折り返します

デュアルSIMキットの画像

折り返した状態でiPhoneのSIMスロットに差し込みます

少し硬いですがそのまま押し込んでください。

デュアルSIMキットの画像

デュアルSIMキットの画像

SIM2の方はそのままセットをしますがこのままではSIMカードがズレてしまいますのでセロテープ等で固定します。SIMカードをセットした時点でセロテープ固定しておくとさらにズレません。

デュアルSIMキットの画像

デュアルSIMキットの画像

セットが終わるとiPhoneの電源を入れてSIM1にセットしたSIMカードが認識されているか確認しましょう。また、格安SIMカードを使う場合、利用する格安SIMのAPNプロファイルをインストールする必要があります。

SIMカードが正しく認識しているのであれば「 設定>電話>SIM App>Switch Number」にSIM1とSIM2があることを確認してください。

SIM2に切り替えてみてください。SIM2にセットしたSIMカードを認識しているのであれば正常です。

SIMカードの切り替えには10秒ほど時間がかかります。一旦圏外になりますがそのまま待ちましょう。

iPhoneのデュアルSIM化対応ケースでデュアルSIM化する

デュアルSIMアダプターを使う方法以外にiPhoneをデュアルSIM化するには、iPhoneケースにデュアルSIMシステムを埋め込んだデュアルSIMケースを使う方法があります。

このケースを使ってデュアルSIMを実現するのは非常に簡単です。デュアルSIMケース自体にSIMスロットが付属し、さらにSIMピンやSIMスロットもしまっておけるようになっています。

iPhoneデュアルSIMケース1

ケースにはSIM1とSIM2を切り替えるスイッチもついています。

iPhoneデュアルSIMケース2

セットは簡単、デュアルSIMケースのSIM部分をiPhoneのSIMスロット部分に差し込むだけ。

このデュアルSIMケースの使い方はSIM1とSIM2の切り替え後、再起動が必要になります。ただし、ケースのシリコンを装着せずに使う場合ケースのSIM接触部分を少しSIMスロットから抜いて刺しなおししばらくすると認識します。

このデュアルSIMケースはiPhone5、iPhone 5s専用であることとケース自体にラインナップがないのでデザインを選ぶことはできません。全体が分厚くなり少し使い勝手が悪い気もします。少しチャレンジ的にはなりますが、デュアルSIMキットだけでしばらく使ってみてから考えた方がいいかもしれません。

iPhoneのデュアルSIMを賢く使おう

iPhoneのデュアルSIM化には成功したのですが、現在、1部のアンドロイドスマホのようなデュアルスンタバイ機能があるわけではありません。どちらかのSIMカードを動かしている場合、使っていないSIMカードは全く動作していないことになります。電話とインターネットのSIMカードを分けて利用する場合、工夫が必要になります。

デュアルスンタバイ機能とは?

デュアルスタンバイは2つのSIMカードを同時に使える状態にすることです。今まではiPhoneでもスマホでも日本の国内機種は常に1つのSIMカードしか使える状態にできませんでした。そのため1つ目のSIMカード使用中は2つ目のSIMカードが完全に停止した状態になり、2つ目のSIMカードの機能を使うためには逆に1つ目のSIMカードを停止する必要がありました。デュアルスタンバイ機能だとその必要がなくどちらのSIMカードの機能も同時に使えるようになります。

現在はアンドロイドスマホでデュアルSIMがデュアルスンタバイで使える機種がいくつか国内販売されています。

インターネットと電話はSIMを切替えて利用する

iPhoneのデュアルSIMは同時待ち受けできない!

デュアルSIMで利用する場合、電話用のSIMカードとインターネット用のSIMカードは切り替えて利用します。電話を使うときは電話用のSIMカードに切り替えます。インターネットを利用するときはインターネット契約のあるSIMカードに切り替えて利用します。いちいち切り替えなければならない面倒があります。これは同時に2枚のSIMカードを使う機能がiPhoneにはないからです。

IP電話へ転送して通話を利用する

デュアルSIMで利用するiPhoneでの工夫の仕方は主に電話をどう受けるかという点になります。基本的にインターネットを利用できるSIMカードをいつも起動しておき、電話をかけたい場合にSIMスイッチを切り替えるという方法になります。通常はインターネットのSIMカードをメインにしているため電話専用のSIMカードは眠っている状態で着信できません。そこで転送電話機能を使います。

1, まずはIP電話を申し込みましょう

格安SIMカードのプランに安く使えるIP電話サービスがある場合はそちらを利用してください。IP電話サービス自体がない場合は「SMARTalk」を契約します。 「SMARTalk」は月額無料で発信した電話に対してのみ通話料が発生するので基本的にはタダで使い続けることができます。

SMARTalkを契約したらアプリをインストールしましょう。

2, 転送電話設定を行いましょう

次にドコモのカケホーダイプランを契約したSIMカードの方で転送電話設定を行います。ドコモのカケホーダイプランのSIMカードの方で転送電話サービスに電話をします。ドコモの転送電話サービスは月額無料です。転送を何度使ってもそれも無料です。

転送電話サービスの電話番号は「1429」です。ここでは転送電話の設定ができます。ここでは呼び出し時間、転送先電話番号の設定をします。まずはガイダンスで「1」を押して着信の呼び出し時間を0に設定します。

次にガイダンス「3」で転送先電話番号を設定します。転送先は「SMARTalk」で契約したIP電話の電話番号を入力してください。

最後に転送電話開始をします。「1421」に電話をしてください。

これでドコモのカケホーダイにかかってきた電話番号は全てIP電話に転送されるようになりました。

格安SIMカードなのにドコモのキャリアメールが使える

デュアルSIMでiPhoneを利用するとドコモのキャリアメールも利用できます。ドコモの契約にSPモード(月額300円)を契約し、iPhoneに設定をするだけで使えます。

ただし、ドコモのカケホーダイのSIMカード利用時はインターネットが一切使えません(格安SIMカードのAPNが設定されているため)。そのため、ドコモのキャリアメールも利用できません。SIMカードを格安SIMカードの方へ切り替えるとインターネットができるのでメールの送受信も可能になります。その際の通信料金は格安SIMカード側にかかる事になります。

SMSは必ず格安SIMカードで契約する

iPhoneをデュアルSIMにした場合に問題になるのがSMSです。SMSは通話のように転送することができません。そのため、ドコモのカケホーダイSIMカード側の電話番号を友人や家族に知らせている場合、カケホーダイのSIMカードに切り替えるまでSMSの着信に気づかないようになってしまいます。そこで、格安SIMカードではSMSを必ず契約し、SMS利用時には相手にそちらの番号宛へ送ってもらうようにしてください。友人や家族はSMSと電話で番号が変わってしまうのでややこしくなりますが、ここだけは現在どうにもできません。

SMSの利用を出来るだけLINE等のSNSへ置き換えていくことで回避することが出来ます。

iPhoneデュアルSIMの使い方

初期設定を済ませた後のiPhoneデュアルSIMの使い方を説明します。基本的に普段はインターネットを契約している格安SIMカードの方を使うようにします。常にインターネットを契約している格安SIMカードが使えるようにデュアルSIMケースのSIMスイッチを切り替えてください。着信はIP電話で分かり、インターネットも全て使えます。

IP電話に着信があった場合、そのままIP電話で電話を受けてもいいのですが、音声品質が悪いことと、格安SIMカードの通信容量を消費することから、着信を折り返すようにするのが好ましい使い方になります。設定からデュアルSIMケースのSIMスイッチを切り替え電話用のSIMカードに切り替えてから折返しの電話をしましょう。

電話が終わったらSIMスイッチをまた切り替えてインターネットのSIMカード側を使います。

iPhoneのデュアルSIM化 注意すべきポイント

デュアルSIMアダプターのSIM1スロットサイズはnano sim、SIM2スロットサイズは通常サイズの SIM なので注意

iPhoneのデュアルSIMを利用する場合に気をつけることは格安SIMカードの契約時に必ずnano SIMを選択することです。SIMカードのサイズが違うと後でサイズを調整したりSIMカードの変更をする必要が出てきます。お金も発生しますし、面倒です。格安SIMカードのSIMサイズはnano SIMです。

一方、ドコモのSIMカードは標準SIMサイズでもnano SIMサイズでもどちらでも構いません。契約するときのスマホや、携帯電話によってドコモが勝手にチョイスしますから、こちらの要望はスルーされます。

対応するSIMカードはドコモのSIMカードとドコモ回線の格安SIMカードに限られる

デュアルSIMアダプターはドコモのSIMカードやドコモ回線の格安SIMカードしか利用できません。auやソフトバンクのSIMカードは認識しません。SIMフリーiPhoneであってもデュアルSIMキットが認識しないのです。

デュアルSIMケースの方はauやソフトバンクのSIMカードでも使えますが、auやソフトバンクだと携帯電話契約以外はパケットの同時契約を必須とされます。携帯電話を持っているのであればそれで契約してもいいでしょう。

SIMカードをしっかり固定する

デュアルSIMアダプターを使う場合はきちんとSIMカード等を固定しましょう。セロテープ等で絶対に動かないようにする必要があります。SIMカードが動くと接触不良の元になります。

iPhone デュアルSIM化時の月額利用料金

基本的には電話をたくさん使いたい、インターネットは安くしたいという人にデュアルSIMをおすすめします。その他の用途ではメリットが見出せません。デュアルSIMで電話、インターネットを安く使いたい場合は、「ドコモのカケホーダイ 月額2,700円+格安SIMカード」の組み合わせになります。

auやソフトバンクではカケホーダイのみの契約が不可能ですし、デュアルSIMアダプターはドコモにしか対応していません。必ずドコモのカケホーダイを契約してください。また、ドコモにガラケーを持って行って月額2,200円で契約しても指定外デバイス利用料500円が追加されてしまいますから、結局月額2,700円が発生します。

格安SIMカードはSMS付きで契約します。データ容量等のプランはお好みで契約してください。通信量が多いという方はU-mobile PREMIUM、通信容量を少なめにしたい場合はFREETEL SIMやIIJmio、DMM mobileが良いでしょう。

「ドコモ カケホーダイ+U-mobile PREMIUM SMS付き」を契約した場合の月額料金は5,330円です。無制限にインターネットが使えて通常のドコモを契約した料金よりも安くなります。

「ドコモ カケホーダイ+FREETEL SIM 使った分だけ安心プラン for iPhone SMS付き」を契約した場合は月額3,139円〜です。賢く低速通信を使うとこの料金で利用し続けることができます。

無制限:U-mobile PREMIUM 月額利用料金シミュレーション表

必須項目通信容量金額
合計:計算式
2,480+150円+2,700円
5,330円〜
U-mobile PREMIUM データプラン無制限2,480
U-mobile SMS
150円
ドコモ カケホーダイ2,700円

標準的:IIJmio(3GB) 月額利用料金シミュレーション表

必須項目通信容量金額
合計:計算式
900円+150円+2,700円
3,750円〜
IIJmioミニマムスタートプランデータSIM3GB900円
IIJmio SMS
150円
ドコモ カケホーダイ2,700円

頻度少:FREETEL SIM 月額利用料金シミュレーション表

必須項目通信容量金額
合計:計算式
299円+140円+2,700円
3,139円〜
FREETEL SIM 使った分だけ安心プラン for iPhone〜20GB299円〜
FREETEL SIM SMS
140円
ドコモ カケホーダイ2,700円

iPhoneをデュアルSIM化して格安SIMでもカケホーダイで超節約利用する まとめ

iPhoneをデュアルSIM化することで格安SIMカードにはない完全電話カケホーダイと格安インターネットを共存させる夢のプランが完成します。インターネットは格安SIMカードの中から自由に選べるのでインターネットの利用頻度に合わせて選ぶことができますし、電話がいくら多くてもこれで問題なくなります。

デュアルSIMアダプターならiPhoneのデュアルSIM化が1,000円程度で出来るのでお試しにはもってこいです。もちろんテザリングだって可能ですよ!いちいち切り替えなければ電話とインターネットが使えませんがIP電話を使うことで少しは面倒さを軽減させることも可能です。キャリアメールも残せて毎月の料金の悩みも解消できます。

iPhoneでも電話は必須!カケホーダイは絶対必要!それでも、格安SIMカードのような安いインターネット環境にしたいという人はiPhoneをデュアルSIM化して使ってみましょう。

iPhoneのデュアルSIM化に対応するドコモ回線の格安SIMカード(MVNO)

デュアルSIMアダプターでデュアルSIM化したiPhoneではドコモ回線の格安SIMカードから自分に合ったプランをお選び頂けます。下記はドコモの通信回線を利用している格安SIMカードの一覧です。デュアルSIM化したiPhone で格安SIMカードを利用する場合は下記のリストの中にある格安SIMカード(MVNO)からお選びください。

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