ソフトバンクのiPhoneで使える格安SIMはいつ音声通話ができるようになる?

  • 公開日:2017/07/09
  • 更新日:2018/08/04

ソフトバンクのiPhoneで使える格安SIM「b-mobile S」と「U-mobile S」が発売されてしばらく経ちますが、データ通信のサービスだけでSMSや音声通話サービスが開始されません。このまま携帯電話番号が使えるサービスはでないのか、ソフトバンクと格安SIMの関係性から今後を推測してみようと思います。

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ソフトバンクのiPhoneで使えるb-mobile SとU-mobile Sはいつ音声通話できるようになるの?

ソフトバンクのiPhoneで使える格安SIMは「b-mobile」と「U-mobile」から発売されています。

「b-mobile」は「b-mobile S 開幕SIM」という名称で、「U-mobile」の場合は「U-mobile S」という名称でサービスが提供されています。どちらもソフトバンクのiPhone、iPadをSIMロック解除しなくても使える格安SIMです。

どちらもデータ通信プランはサービス開始されていますが、SMS、音声通話のサービスは開始されていません。

いつ問い合わせても答えは同じ

「U-mobile S」、「b-mobile S 開幕SIM」はいつかは音声通話も使えるプランが登場すると思っていたのですが、サービス開始から3ヶ月ほど経っても携帯電話番号が使えるサービスは出ていません。

「U-mobile」のホームページを見ると、「理想の2台持ちが叶います。」という言葉がみられます。ということは2台持ちを前提としたサービスではないのかと考えられます。

「U-mobile」に直接問い合わせてみたところ、「音声通話サービスの開始は未定」という返事しか返ってきません。数回、時間を空けつつ問い合わせても同じ返事です。

電話番号が使えないからSNSの登録もできない

「b-mobile S 開幕SIM」、「U-mobile S」は携帯電話番号自体はSIMカードに割り振られているもののその電話番号でSMSや音声通話を使うことはできなくなっています。

特に昨今のSNSサービスではSMSでの本人確認を行う場合が多く、このままではSNSをまともに使うことも難しい状態です。

今のままの状態だと、別に電話プランを契約し、SNSサービスに登録をすることになります。それを考えると2台目としてソフトバンクのiPhoneを持つことの意味はあまりありません。

ソフトバンクのiPhoneユーザーには絶対に需要があるサービスなのになぜ未定のまま?

ソフトバンクのiPhoneで使える格安SIMでなぜ音声通話サービスやSMSサービスがリリースされないのか、それはソフトバンクという会社の体質に原因があるのかもしれません。

やはりソフトバンクの体質?

ソフトバンクは格安SIMが台頭してきた頃から、実は格安SIMを嫌っていました。それはドコモもauも同じです。格安SIMによって料金がかなり安くなるとユーザーを取られる可能性が高くなり、戻ってこない場合が多くなるからですね。

また、総務省発令のSIMロック解除義務化にも反論を繰り広げていました。SIMロック解除する必要はない、SIMロック解除は混乱を招くだけだと総務省に反発していましたが、省庁の命令には逆らえずSIMロック解除義務化に従う形になりましたが、それでも格安SIMに対しての危機感から回線貸し出しに対して抵抗がありました。

ソフトバンクの回線を利用した格安SIMは2015年以降にサービス開始されていましたが、ソフトバンク回線であってもソフトバンクのiPhoneをそのまま使うということはできず、SIMロック解除が必ず必要となっていました。

これはソフトバンクサブキャリアである「Y!mobile」を見ても分かります。ソフトバンクで買ったiPhoneやiPadはソフトバンクで使い続けるように仕向け、格安SIMで使う場合はSIMロック解除という一手間を取らせる方法で格安SIMへの流出を止めようとしています。

実際SIMロック解除をよく知らない人はSIMロック解除をすると元のサービスは使えなくなると思い込んでいる人もいるようです。

また、b-mobileからソフトバンク回線の貸し出し要請があった時も初めはソフトバンクのiPhoneでは使えないように細工された通信回線の貸し出しをしました。しかし、これに対し、b-mobile側は格安SIMの醍醐味はSIMロック解除をしないままでも使えるところだと主張し、総務省を間に挟んで話し合いをすることになりました。

ドコモやauの場合、iPhoneに技術的な問題がない限りはSIMロック解除しなくても同じ回線の格安SIMで使えるようになっています。

総務省はドコモやauの例を取り上げ、ソフトバンク側に回線の解放をするように協議し、結果現在の「b-mobile S 開幕SIM」や「U-mobile S」のサービスが開始されたわけです。

「b-mobile S 開幕SIM」や「U-mobile S」で音声サービスは出るのか?

まだ、「b-mobile S 開幕SIM」や「U-mobile S」での音声通話サービスはありません。これはやはりソフトバンクの意向が強くあるためではないかと思われます。

ソフトバンクは総務省からの命令がない限り回線の解放には消極的です。今回は協議の結果インターネット通信の分野では解放を行いました。ですが、音声通話サービスについての言及はありません。

音声通話まで解放となるとサブキャリアである「Y!mobile」の立場が危うくなるからです。

b-mobile側もこれ以上のサービスの解放をソフトバンクに求めたりしていないようですし、音声通話サービスは行われない可能性が高いと考えられます。

有能なSIMロック解除アダプタの登場

ではここで考えてしまうのが、やはりソフトバンクのiPhoneで格安SIMを使ってフルサービスを使うことはできないのか?ということです。

特にソフトバンクのSIMロック解除できないiPhone 5や、iPhone 5C、iPhone 5S、iPhone 6、iPhone 6 Plusの場合、ソフトバンクを解約すると、通常、「b-mobile S 開幕SIM」や「U-mobile S」でネット通信のみを使うしか方法がなくなってしまいます。これだと安いSIMフリーアンドロイドスマホを買った方が便利です。普段から2台持って回るというのは不便です。

しかし、今ではとても有能なSIMロック解除アダプタが発売されました。ソフトバンクのiPhoneと格安SIMカードの間に挟むだけでSIMロック解除ができ、格安SIMでフルサービスを使うことができるようになります。

このSIMロック解除アダプタを利用すれば現在たくさんあるドコモ回線の格安SIMを利用することができます。しかも不具合は一切ありません。

設定は手軽で、値段も安いためSIMロック解除アダプタはかなり有効です。

「b-mobile S 開幕SIM」や「U-mobile S」で音声通話サービス開始を待つ必要はありません。LINEモバイルや楽天モバイルなど有名な格安SIMを使うことができるのです。

詳しい設定方法は、下記ページで解説しています。

ソフトバンクのiPhoneで使える格安SIMはいつ音声通話ができるようになる? まとめ

「b-mobile S 開幕SIM」や「U-mobile S」のサービスはソフトバンクiPhoneには不向きです。音声通話サービスを待つのはやめましょう。おそらくサービスは出ない可能性が高いです。

今まで格安SIMがサービスを始める場合、サービス当初から音声通話、データ通信を同時にサービス開始する場合と、データ通信から始めて、1ヶ月後あたりに音声通話サービスも開始するという流れでした。しかし、3ヶ月ほど経っても音声通話サービスが開始されないというのは、そもそも音声通話サービスをリリースつもりがないと思ってしまいます。

iPhoneを格安SIMで使う場合、ほとんどの方が音声通話サービスも契約すると思います。契約しないと電話番号は失われてしまいますし、携帯電話番号がないと多くの場合困ることになります。

ですので、ソフトバンクのiPhoneを安く使いたい、格安SIMで使いたいという人はSIMロック解除アダプタを利用するようにしましょう。また、契約する格安SIMは今ならLINEモバイルがオススメです。

LINEモバイルだと年齢認証機能もしっかり使える格安SIMになっています。年齢認証によるID検索ができないとLINEの登録にも手間がかかるようになりますが、LINEモバイルなら大丈夫です。通信速度も速く、SNSのカウントフリーによって契約容量より多くの通信容量を利用することが出来ます。

「ソフトバンクのiPhoneならSIMロック解除アダプタとLINEモバイルを使う!」これが今の格安SIMのオススメセットです。

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